スタッフの浦川です。今回は「サイウンカク」を紹介させて頂きます。
サイウンカクは、柱サボテンに似ている容姿をしており、茎から棘の様なものも生えているため園芸ショップなどではサボテンとして販売されている場合もありますが、ユーホルビアの仲間で多肉植物の一種になります。ミルクツリーと呼ばれることもあり、中に含まれている白色の液体が名称の由来で、その液体には毒が含まれておりかぶれることがありますので肌の弱い人は特に注意が必要です。
低木状で高さは1.8メートルほどになります。茎は3~4つの角があり深緑色に白いまだら模様がVの字に表れています。「Trigona」はラテン語で「三角形の」という意味があり、サイウンカクの茎を上から見ると内側に潰した三角形やひし形のような形になっており、その角から棘と水滴型でヘラ状の葉がつきます。
また、茎のまだら模様が、赤色の品種で、ベニサイウンカク(紅彩雲閣)があり、燃えるように鮮やかな赤は、頂点の方がより強い色の葉をつけます。しっかりと日光を浴びせることによって、年中鮮やかな赤色を保たせることが出来ます。
増やし方は挿し木で、増やせます。切り戻した茎を、5分程度水につけた後に白い液体を拭きとってから土に刺して半日陰の場所で管理してあげてください。
日当たりが良いところを好みます。レースのカーテン越しなどの明るい場所で、寒気に当たらない場所が理想的ですが、直射日光は葉や茎が焼けてしまう恐れがあるので避けた方が良いです。耐陰性があるためお部屋のどこに置いても可愛がれると思いますが、真っ暗な室内に長い間置いておかれますと葉や茎が変色したり、徒長してしまってりする事がありますので、なるべく日の光が当たることが好ましいです。
冬は10℃以上で管理してください。最低温度は0℃と強いですが霜などに当たると枯れてしますので冬は室内に移動させてあげてください。
乾燥を好み、水はけの良い土を好みます。鉢の中の土がカラカラに乾いたら土を湿らせてあげてください。しかし、耐乾性がとても強いので、条件により水やりはたっぷりと与えて一月に1回ぐらいでも十分です。水が多すぎると根が腐る恐れがありますので、水を与えすぎるよりは、少し乾かし気味で管理する方がベストです。
基本的には施肥を必要としませんが、植える段階で土に緩効性肥料を混ぜ込んでおくか、春と秋の生育期は、希釈した液肥を時々与える程度で十分です。
病害虫はあまり付きませんので手間があまりかからずに成長を楽しむことが出来ます。